お客様のお庭で、
夏の植栽に植え替えをしていると、チ
チチチ、、
というかわいらしい声が。
見上げると木にかけてある巣箱に
シジュウカラのお母さん鳥が、行ったり来たり。
お客様が仰るには、毎年、巣箱でヒナが巣立つまで、
見守っていらっしゃるということでした。
木箱の掛けてある桜の木。
今年はあまり咲かなかったそうです。
多くの木は花が終わって一か月半以内に翌年の花芽がつきます。
これを花芽分化といいます。
ですから、それまでに剪定を済ませないと、
花芽を切ってしまうことになります。
でも、ヒナが巣立つまで、桜の木は切らないであげたんですね。
そういえば、植木屋さんも桜の木は切れないと言っていました。
私が、イギリスで感じた心地よさは
まさしくこの庭の空気感です。
単にきれいに花を咲かせたり、
素晴らしいデザインのお庭を作ることではありません。
住む人の心が癒される。
季節の移り変わりを楽しみ、
小さな自然をいつくしみ、安らぐ。
暮らしのそばにある緑。
日々の小さな変化を暮らしのそばの庭で体験できる。
それこそ、私がイギリスで感じた心地良い庭の原点です。
そのような庭作りをしている、イギリスの田舎の人たちの
表情は本当に輝いて優しい笑顔でした。
素敵なお客様に出会える、素敵な仕事です。
育てる庭作りのご提案
横浜市青葉区ガーデンコンサルタント One Seed

お母さんが出たり入ったり。