庭にあった大きな物置を撤去し、くつろぐ庭を目指してリフォームを決意しました。
誰に依頼しようかと考えたときに、麻生恵氏に師事後、独立されたOne Seed 安藤賢香氏を知りました。
麻生氏のガーデンセミナーを数回受講し、共感することが多々あったので、安藤氏なら同じガーデン哲学を受けついでいると思いました。
既存の構造物を生かし、小さなリフォームでも請け負うという姿勢も、依頼の決め手になりました。
工事に入るまでの期間が長かったので、打ち合わせを何回も重ねました。
デザイン力
○室内からの眺め
→テラス側の植栽スペースをレイズベッドで底上げ
〇シンボルツリーの配置
→庭の中央
〇作業動線
→シンボルツリーの周りに通路を巡らし、無理のない作業動線の確保
主に検討したのは、
○2方向の隣家境界の目隠しをどのようにするか
→ウッドフェンス案もでたが、自然な境界が望ましいということで、生垣のまさき
○水栓や収納を含めた配置
→水栓の位置の変更、物置キットでDIY
○シンボルツリーの選定
→候補のトサミズキがある圃場に一緒に出向き決定
施工に入ってからは、感心することがいっぱいでした。
・裏通路の境界に既存レンガ、庭の傾斜を考慮した排水の見切りに出土した石の利用
・ヤマボウシの選定枝を利用したレイズベッドの即興提案
・油かすともみ殻燻炭を用いた土壌改良
・冬の景色を基本とする常緑プランツの植栽
・庭師の方の伝統工法の施工
剪定枝利用した、そだ柵や縦穴式土壌改良法による排水と通気性の改善
一緒に仕事をされた水道工事、庭師の方とのチームワークは抜群で、尊敬と信頼が伝わってくる気持ちの良い現場でした。
これぞというシンボルツリーを見つけるまで、圃場に何度も足を運ばれた安藤さんの誠実さに感謝です。
植物と樹木愛、情熱にあふれた仕事ぶりに接することが出来て、刺激的で充実した日々でした。
朝、目覚めると、まず室内から庭を眺めることが日課になりました。
庭作業がしやすくなったのはもちろんのこと、心地よく楽しい庭時間を過ごしています。