庭から見える地球のこと

横浜市青葉区ガーデンコンサルタント 育てる庭

日本の夏の花、桔梗キキョウが咲き始めました。
秋まで咲き続け、秋の七草と数えられているそうです。
万葉の時代から日本人に親しまれていた桔梗です。

梅雨を告げる頃に、茎がぐんぐん伸び、風船のようなつぼみをつけ、
この時期に咲き始めます。
植えっぱなしで、毎年咲いてくれて手間いらずです。
日本の環境に合っているからかと思います。

しかし、この桔梗が、絶滅危惧種と言われているのです。
万葉の時代から、
野に勝手に生え、美しい花を咲かせて、
日本人の季節感を育ててきた桔梗。
昨今、手つかずの野原がなくなってしまったので、
野生種の桔梗は絶滅危惧種のリストに入ってしまったようです。

また、一般にお店では、背の高い本来の桔梗ではなく、
背丈の短いコンパクトな桔梗が売られていることが
殆どです。

桔梗に限らず、背の高い植物は今入手するのが大変困難な状況にあります。

背が高い植物があると庭に立体感が出て大変重宝するのですが、
最近は手に入りにくいという
残念な現実があります。
そのため、庭関係の仕事で、一番苦慮しているのは、
そのような本来の形の苗の手配です。
(なぜか、日本原産のものがイギリスのガーデンショップで
気軽に手に入るということがあったりします。)

少しコツはありますが、支柱をうまく使えば、
背の高い植物で、お庭の印象はぐっとアップします。
日本には沢山の素晴らしい植物があります。

地球環境にも優しい庭作りはきっと
人にも心地よいと思います。

横浜市青葉区 ガーデンコンサルタント One Seed
育てながら作る庭のご提案
サスティナブルで次世代にも繋がる庭作りを。

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