春を告げるふきのとう

横浜市青葉区庭デザイン ガーデンコンサルタント 

朝晩まだ寒さが残る中も、
日中少しずつ暖かくなってくると、
植物たちの小さな営みが
日に日に顕著になります。

日本の里山の初春といえば、
ふきのとう。
地下茎で繋がって、
あちらこちらから
薄い黄緑色のかわいい顔が
春を告げにやってきます。

このふきのとう、初春の山菜としても
古くから親しまれています。

今年は日本海沿岸では
雪が多く大変だったことと思います。
雪が溶けて、雪解け水のせせらぎが聞こえるようになったら、
ちょこんと顔を出してくる
ふきのとう。
雪国の人たちにとって
春の訪れを告げる
希望の光景となってきたことでしょう。

コンクリートに舗装された部分が多くなり、
土の部分自体が少なくなってきている昨今、
少し歩くスピードを落として、
ふきのとうやつくし、たんぽぽなど、
身近な小さな春を探してみませんか。

毎年毎年当たり前のように繰り返される
四季の光景。
でも気が付けばいつの間にか
なくなっていたりします。

当たり前だった光景が、
当たり前でなくなっている
日本の原風景を大切にしたいものです。

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