環境を考慮してデザインする
個人のお宅や、街の一角の花壇、カフェのテラス、
マンションテラスなど、様々なところの
緑の植栽のご相談を受けます。
大抵はデザインの構造を決めれば
思った通りに緑が育ってくれるのですが、
難しいのは地植えではないところです。
地植えは、土さえよくしておけば植物が
勝手に水を求め、丈夫に育ってくれます。
こちらは、あるカフェのテラスです。
大きなコンテナに人工の土が入っていました。
まず、土をかなり改良しました。
秋に春の苗を植えましたが、
冬の日当たりが足りなかったのか、
殆ど育たず、ヒョロヒョロとなってしまいました。
それから一年あまり、
試行錯誤の日々です。
まず、小さな苗から育てることは諦めました。
保水性が良く、しかし、水はけがよくない。
陽があまり当たらない。
それは日本の森の環境に近いのでは。
そして夏は、却って陽が当たりすぎず、
快適な環境といえるかもしれません。
今、シダや、ギボウシなど、
緑で構成するデザインを考えています。
内装や建築と違い、
庭や植栽デザインは自然との共同作業です。
いくら素敵なデザインでも、
環境に合っていなければ仕方ありません。
そこの環境を良く観察する。
そしてそれには2年くらいはかかります。
こちらのオーナーさんは、
寛容に見てくださり、
中々すぐに思うようにならなくても
見守ってくださいます。
これは庭をやる者にとって、
大変ありがたいことです。
環境を良く把握して、合うもの見つけて
植栽デザインをする。
これこそ、庭の難しさであり、
尽きない楽しさといえます。
すぐに完成する庭ではなく、
庭は少しずつ、育てていくものです。
育てながらの庭造り
横浜市青葉区美しが丘 ガーデンコンサルタント One Seed
ワンシード