手をかけて時間を積むことの価値

横浜市青葉区たまプラーザ。
人通りの多い街の一角にある花壇を、通年で管理しています。

もともとは、ただの通り道にあるデッドスペースでした。
ここを植栽で整え、街の印象が少しでも良くなればいい。
そんな思いから、最初はボランティアで花壇の手入れを始めました。

続けていくうちに、近くのお店の方々が声をかけてくださり、
今では仕事として、この花壇管理を担っています。

応援してくださったお店のひとつが、
コーヒー豆屋さんの「Beans」さんです。

花壇で作業をしていると、
いつも香ばしいコーヒーの香りが漂ってきます。
それだけで、不思議と気持ちが安らぎます。

先日、久しぶりにコーヒー豆を買いに店内へ入りました。
扉を開けると、落ち着いた空気。
コーヒーの香りが、壁や空間にやさしく染み込んでいます。

壁の色合いがとても良く、
「コーヒー豆屋さんにぴったりの内装だな」と思って伺うと、
実は、開店当初は今とは違う色だったそうです。
30年以上、内装は変えていない。
年月とともに、コーヒーの香りや空気をまとい、
壁が自然と“コーヒー色”になっていったのだと。
空間にぴったりな壁紙の色の経年変化に驚き、
また何と素敵なことか、と
思いました。

新しくすることで生まれる良さもありますが、
積み重ねた時間がつくる味わいには、代えがたい重みがあります。
このお店は、まさに「時が育てた空間」だと感じました。

庭や花壇も同じです。
一度整えて終わりではなく、
手を入れ、見守り、時間をかけることで、
場所の価値は確実に深まっていきます。

街の片隅で、静かに、季節の変化とともに育っていくもの。
それを大切にする仕事を、これからも続けていきたいと思います。


横浜市青葉区 たまプラーザ
オーガニックデザインガーデン

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