里山の風景

横浜市青葉区庭デザイン ガーデンコンサルタント 

自然に人間が手を入れて維持管理
してきた林を二次林といいます。
里山はこの二次林にあたります。
一度人間が手を入れた自然、二次林は
きちんと人間が管理しなければ、
森林は荒れてしまいます。

日本の里山には、長いこと自然と人間が共存し、
人間に多くの恵みをもたらしてきました。
また、沢山の動物や鳥たちも育んできました。

この写真は横浜と川崎の境にある里山
再興の公園「水沢の森」です。

ボランティアの方々が管理しています。
代表の方の「高度成長期、
開発してきた世代として、自戒の念を込めて
活動しています。」という言葉が
深く心に残りましした。

ここに園芸品種の花や植物はありません。
周辺地域の植栽を調べ、地域に元々あった
ドングリや種を育てて、雑木林を育てています。

不必要な木はきちんと伐採されているので、
地面にまで適度に陽の光が差し込み、
若い苗も育ちやすくなっています。
伐採した木で歩道や柵をつくったり、
また鳥の巣箱なども作ったりしています。

荒れる竹林が多い中、全てをなくして
問題解決をするやり方が多い中、
きれいに管理された竹林は
何と美しいのでしょう。
この中を歩いていると不思議な空気感に
包まれます。

大変な昨今ですが、このような
ムーヴメントが広がっていることは、
とても嬉しいことです。
私はこの日本の里山の景観が大切
だということを、
実はイギリスに教えてもらいました。

私たちの周りに当たり前のようにあった宝。
その素晴らしさを私に気が付かせてくれたのは、
イギリスでした。

春です。
お近くの里山や公園に出かけてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

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