里山の風景 修学院離宮の魅力
ここは京都の修学院離宮です。
田んぼ、畑などの里山風景と一体化した景観は、
修学院離宮の沢山ある見どころの
一つといえます。
これは昔ながらの田んぼに水を流すための用水路です。
昔の用水路は石組みで、それ自体が美しい。
美しいだけでなく、その石の間に多くの
生き物が身を隠したり、
棲み処としていました。
人間の営みによって、多様な生態系が
育まれていました。
今はコンクリートなどで固められた用水路が
殆どで、生き物の住む余地がなくなってしまいました。
それどころか、田んぼ自体が
少なくなっています。
京都は四方を山に囲まれていて、
庭の内側の眺めから、
遠くの山並みまでが、一つの景色として
繋がっています。
また、庭に溶け込んだ棚田や田んぼの景色が大変美しい。
庭としてデザインされたわけではありませんが、
生業としての田んぼの営み、景色が実に美しいということに
心を打たれます。
昔は、畑にビニールの温室等がなく、
大変美しい自然の里山の風景が、日本中に当たり前の景色として
あったことと思います。
横浜市青葉区 庭デザイン
ガーデンコンサルタント One Seed
ワンシード